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【レビュー】私が約2年間使ったヘッドホンをご紹介!クセもあるけど使い続けた理由!【パナソニック(Panasonic)、RP-HD300B、ワイヤレス、無線、超低遅延、映画・ゲーム対応】

2019年12月16日

今回は、私が映画やドラマ、ゲームなどを楽しむときに使用してきたヘッドホン「パナソニック」(Panasonic)の「RP-HD300B」をご紹介します。このヘッドホンは、音の遅延が少ないことに特化していて、なのにワイヤレス(無線)なんです。

「有線接続のコードから解放されたい」、「対人ゲームをよくするので音の遅延はほぼゼロがいい」、「高すぎない価格」という3つの私の希望を叶えてくれているところに特に魅力を感じて、約2年間、私が使用したヘッドホンです。

本記事では、私が約2年間使って感じた、このヘッドホンの【良かったところ】と【気になったところ】の両方をお話しします。

はじめに

本記事は、ここで紹介する商品を自宅で使った本サイト運営者「きずき」個人の感想をもとに、書かれたものです。そのため、使用環境や考え方の違い、本記事を読む時期などによっては、本記事と異なる感想を持つ場合もあるかもしれません。そういったことをご了承のうえ、ご参考ください。

ヘッドホン「RP-HD300B」の6つの良かったところ

① 超低遅延

本記事冒頭に、ヘッドホン「RP-HD300B」は、ワイヤレスなのに音の遅延が少ないとお話ししました。なぜ無線なのに音がそれだけ速く届くのかというと、このヘッドホンは、「Bluetooth」(※1)の「aptX Low Latency」(※2)というものに対応しているからです。

※1:「Bluetooth」とは

「Bluetooth」(ブルートゥース)とは、ワイヤレス通信の規格の1つです。「ブルートゥース」に対応したヘッドホンやイヤホンがあれば、それらのオーディオ機器と、対応のパソコンやテレビ、ゲーム機などをコードで繋がず無線で接続できるようになります。邪魔なコードなしでヘッドホンやイヤホンから音を楽しめるのが魅力です。

※2:「aptX Low Latency」とは

「aptX Low Latency」(アプトエックス・ロー・レイテンシー、aptX LL)とは、「ブルートゥース」規格の中で使う、ヘッドホンやイヤホンなどに低遅延で音を届けるシステム(コーデック)です。

無線接続だと有線接続時より通信遅延が大きくなることも少なくありません。しかし、「aptX Low Latency」を利用したワイヤレス通信だと、音の遅延があっても0.04秒程度のものになると言われています。

この通信を利用してヘッドホンやイヤホンから音を出すためには、通常、ヘッドホンやイヤホン側と、それらと接続するパソコンやテレビ、ゲーム機などの電波の送信側の両方が「aptX Low Latency」に対応している状態でなければなりません。

正直なところ、専門的なことは一般人の私にはわかりません。ただ、少なくとも私個人の感覚だと「aptX Low Latency」で通信中のこのヘッドホンから聞こえる音に遅延を全く感じませんでした。

なので、私の場合、音の遅れがあると困る対人ゲームなどで積極的にこのヘッドホンを使っていました。

また、このヘッドホンを使って映画やドラマを観るときも「役者の口の動きよりセリフが遅れて聞こえる」といったことが気にならなくなって、より物語に集中しやすくなりました。

② 長持ちバッテリー

ヘッドホン「RP-HD300B」には、長い時間充電せずに使い続けることのできるバッテリーが搭載されています。このバッテリーによって、新品の状態で、連続約24時間も音の再生が可能です。

高品質な音で再生すると連続再生時間に変動もあるようですが、私の経験から推測すると、よほどの使用状況でない限り1日1回しっかり充電していれば「aptX Low Latency」を利用した通信でも途中で電池切れを起こすことはないように思えます。

③ 急速充電に対応

ヘッドホン「RP-HD300B」は、満充電までに約5時間かかります。しかし、このヘッドホンには急速充電機能が備わっているので、万が一電池切れを起こしたとしても、15分充電すれば約2時間の再使用が可能です。(ただし、約2時間再生できるのは、SBCという標準音質の方式での値のようです。)

ちなみに、「パナソニック」に問い合わせたところ、急速充電をするのに特別な操作は必要なく、充電を開始すれば自動的に急速充電が始まるとのことです。

④ とっても軽い

ヘッドホン「RP-HD300B」は、超低遅延で音を聞けたり長持ちバッテリー内蔵であったりするにも関わらず、かなり軽量です。そのため、着用していても重さによる疲れを感じにくく、そういったところもかなり気に入っていました。

具体的にどれくらい軽いかというと、充電ケーブル類を除いたヘッドホン本体の重量は、約218gです。「プレイステーション4」のコントローラー(CUH-ZCT2J)が約210gなので、これとほぼ同じくらいの重さですね。

⑤ 有線接続もできる

ヘッドホン「RP-HD300B」は、付属のコードを使えば、有線接続で音を楽しむこともできます。この有線接続を利用すれば電波障害のある環境でもこのヘッドホンで音を楽しみやすいです。また、付属のコードの長さは約2mもあるので、少し離れた機器とも有線接続しやすいです。

⑥ ボタン1つで音質を変えられる

ヘッドホン「RP-HD300B」には、音質を切り替える機能も搭載されています。通常の音質以外に、低音を強調してくれる「Bass Enhancer」(バス エンハンサー)モードと、セリフを聞き取りやすくなる「Clear Voice」(クリア ボイス)モードがあります。

モードの切り替えは、ヘッドホンの「SOUND」というボタンを押すだけです。ボタンを「ポン」と押すと少し音質が変わります。

ちなみに、私はこのヘッドホンを使っていてノイズが気になるようなことを経験することもなかったので、通常の音質自体もそこまで悪くないと個人的には感じました。

ヘッドホン「RP-HD300B」の3つの気になったところ

① クセのある付け心地

ヘッドホン「RP-HD300B」にはクセがあります。そのクセは、このヘッドホンのクッションにあります。あくまで私の場合ですが、このヘッドホンを購入したばかりの頃、長時間着用しているとクッションから受ける圧迫感をどんどん感じるようになり、その圧迫感に応じて定期的に休憩を取る必要に迫られた経験をしました。

このヘッドホンの使用を続けた結果、クッションに馴染みが出たこととアームの長さ調整ができることによって、ほとんど違和感なく着用できるようになりました。

しかし、その経験により、私はこのヘッドホンに対して、「人によって着け心地に大きな差もあるかもしれない」という感想を持ちました。

② アームの耐久性が高いとは言えない

私の使い方が良くなかったのかもしれませんが、約1年間使用した段階でヘッドホン「RP-HD300B」のアームの一部が折れてしまいました。

その後、自己責任のもと、その折れた部分を瞬間接着剤で修理して使用を続けましたが、そういった経験から、このヘッドホンは頑丈にできているというわけではないのかもしれない、という感想を私は持ちました。

そのため、このヘッドホンを使いたい場合は、たとえば、付け外しを優しくしたり、持ち運びの際に強い圧力がかからないようにできるケースに入れたりなどをする工夫をしてもいいかもしれません。

③ 使用予定の機器側も超低遅延に対応している必要がある

ヘッドホン「RP-HD300B」を使ってワイヤレスで音を楽しもうと思うと、このヘッドホンと接続する機器側も通信可能な「ブルートゥース」に対応している必要があります。

さらに、このヘッドホンの特徴である低遅延なワイヤレス接続を行うためには、このヘッドホンと接続する機器側も「aptX Low Latency」に対応していなければなりません。

つまり、このヘッドホンを使って超低遅延の音を楽しみたい場合は、事前にこのヘッドホンと接続する機器側も「aptX Low Latency」に対応しているかを確認し、非対応なら、対応の機器を別途用意したり、対応させられる装置(送信機など)を別途用意しそれを使ってこのヘッドホンと接続する機器側も対応した状態にしたりする必要があります。

(「アマゾン」や「楽天」で「aptX Low Latency 送信機」などと検索をかければ、適した送信機を見つけられるかもしれません。)

その他4つの注意点

① 購入前に仕様の確認

ヘッドホン「RP-HD300B」は、電波をやり取りするワイヤレス通信のものとなります。ペースメーカーを使用されている人などはご注意ください。また、その他仕様も商品ページなどでよくご確認の上、購入の検討を進めてください。

② カラーは3種類

ヘッドホン「RP-HD300B」に用意されたカラーバリエーションは、「マリンブルー」、「マルーンブラウン」、「ブラック」の合計3色です。私は高級感のあるマットな「ブラック」を選びました。

③ コンセントから充電したい場合は、別途アダプターが必要

ヘッドホン「RP-HD300B」に付属する充電ケーブルは、USB充電ケーブルです。USB充電ケーブルを直接コンセントに差し込むことはできません。

コンセントからこのヘッドホンの充電をしたい場合は、コンセントとUSB充電ケーブルの間に、それらに対応したアダプターを別途用意する必要があります。

④ 遅延の少ない映像や入力装置も大切

ヘッドホン「RP-HD300B」を使うことで音を低遅延で楽しめるようになっても、映像に遅延があると音と映像にズレを感じてしまう点に、ご注意ください。その場合は、モニターや配線などの見直しも必要になるかもしれません。

また、ゲームを楽しむ際、映像や音に遅延がなくてもコントローラーなどの入力装置や関係する周辺機器に遅延がある場合も、プレイの快適さを損ねるかもしれないので、その点にもご注意ください。

さいごに

今回は、私が使用したヘッドホン「パナソニック」の「RP-HD300B」をレビューしました。少なくとも私は、約2年間このヘッドホンを通して、映画やドラマ、ゲームなどの音を低遅延で楽しみました。

人や環境、使用期間などによって合う合わないの分かれる可能性のあるものであることを踏まえた上で、「ワイヤレス」、「超低遅延」、「長持ちバッテリー」、「軽い」などのこのヘッドホンの魅力に注目していただければと思います。

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